地方の田舎で英語を活かせる仕事や副業はどんなものがありますか? その2

私は、地方の田舎で英語力を活かす職業や副業として、インバウンド需要に沸く観光地の宿泊施設のスタッフやバイリンガルのネイチャーガイドなどをお勧めしています。
地方の田舎で英語を活かせる地方の田舎で英語を活かせる仕事や副業はどんなものがありますか?

今日はインバウンド旅行客ではなく、日本に定住する在留外国人のニーズという視点で、地方の田舎で、英語力を活かす職業や副業をご提案します。

世界各国の人々が暮らすようになった日本

大泉町観光協会のYouTubeより

なんとなく、単一民族の国家と思いがちな日本ですが、実は、外国にルーツをもつ人が約400万人も日本で暮らしているそうです。(1)
もちろん、国際都市である東京などにその傾向が強いのですが、いまや私の住む群馬県のような地方の町も多国籍化しています。

例えば群馬県の大泉町はおよそ4.1万の人口に対し、その20%、8000人以上の在留外国人が住んでいます。
その国籍もさまざまで、なんと51カ国の人が集まっていて、多い順に、ブラジル、ペルー、ベトナム、ネパール、インドネシアなどとなっています。(2)
となると、ポルトガル語、スペイン語、ベトナム語、ネパール語、インドネシア語、などたくさんの言語が街を飛び交っていることになります。
なんだか混乱してきますね。

世界で一番話されている言語といえば?

では、世界で一番話されている言語はなんなのでしょう?
母語(普段使っている言語)では、中国語がスペイン語や英語を圧倒して第一位です。
ところが、普段は日本語だけれど中国語「も」話せるという、非ネイティブスピーカーを入れた話者数だと、英語が第一位になります。(3)

ですから、世界で一番話されている(通じる)言語は「ブロークンイングリッシュ」ということができます。
やはり英語でコミュニケーショをとることで、世界の多くの方々とコミュニケーションが取れそうですね。
日本なら、日本語+英語の組み合わせが最強かもしれません。

「スポーツバイリンガルMC」知っていますか?

スポーツバイリンガルMC
Commentator shouts into the microphone during a stadium commentary

先日、スポーツバイリンガルMC協会が主催するセミナーに行ってきました。
スポーツバイリンガルMCとは、スポーツの試合や式典で、場内アナウンスや司会進行、MC(Master of Ceremonies)をバイリンガルで行う人のことを指します。

サッカーなら「ゴーーーーール!」と「Gooooooooal!」を同時にやるイメージです。
あっ、これだと両方英語ですね(汗。

バイリンガルでスポーツイベントの進行をやることで、会場全体がより一体化し、盛り上がり方がすごく変わるそうです。
講師の話によると、多国籍化が進む日本においてはそのニーズがどんどん高まっているとのこと。

「バイリンガルMC」なら田舎にもニーズが!

スポーツからもっと世界を広げて「バイリンガルMC」なら、地方の田舎でもニーズがあるかもしれません。

例えば、小中学校や保育所、幼稚園。世界各国の児童生徒がいるということは、そのご両親も世界各国から来ているはず。
バイリンガルMCがいれば、運動会やイベントをいま以上に楽しめるでしょう。

例えば、スーパーマーケット。よくわからない日本の食材に囲まれて困っている中、店長がマイクで何か叫んでいます。
でも何を言ってるのかわからない…!
こんなとき、バイリンガルMCがいれば「あっ、今、タイムセールなんだ!」「今日はこの食材が特売中なのね」と買い物の助けになり、リピートにつながるかもしれません。

例えば地域のお祭り。威勢よく神輿が練り歩き、普段見慣れない食べ物が並ぶ露店、なんだか楽しそうだけど…。
こんなときバイリンガルMCがいれば、祭りの由来や楽しみ方がわかり、日本のお祭りを好きになってもらえそうです。

他にも、駅やバスターミナル、市役所、病院など出番はたくさんあるでしょう。

地方や田舎で英語を生かした「バイリンガルのMC」は良い副業として、また社会貢献として成立しそうですね。
宿泊施設のスタッフやバイリンガルのネイチャーガイドとともに、これから成長が期待できる分野です。

出典:
(1)日本の「多文化共生」という概念を見直す時が来ている meiji.net
(2)町内の外国人人口と比率 大泉町観光協会
(3)What is the most spoken language? ethnologue.com

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