
バイリンガルのネイチャーガイドは、これからもっともっと必要になるというのが私の持論ですが、そもそも、私の住む群馬県では、インバウンド向けのバイリンガルネイチャーガイドの需要はどのくらいあるのでしょうか?
今日はそんな観点から記事をまとめてみます。
群馬観光の目的は温泉地への宿泊と周辺の散策がメイン?

群馬県の中心部である高崎までは東京駅から新幹線で50分、有名温泉地がたくさん居並ぶ県北部まででも3時間前後と、首都圏から好立地にある群馬県ですが、意外なことに日本人を対象にした都道府県魅力度ランキング(1)で、毎回最下位争いをしています。
また、インバウンドのお客さま数ランキング(2)でも、全国で20位前後と低迷していて、その絶対数も東京の8%ほどしかいません。
そんな群馬で、インバウンドのお客さまはどのように過ごし、どのような需要があるのでしょうか?
まず、過ごし方について世界有数の旅行口コミサイトである、トリップアドバイザーの口コミランキングで調べてみました。
それによると、群馬で人気の宿泊施設ランキングベスト10軒のうち9軒が、四万温泉、草津温泉などの温泉宿でした。

そして、人気の訪問先は、草津温泉の湯畑、伊香保温泉から近い榛名神社、老神温泉などに近い吹割の滝、草津温泉の西の河原、伊香保石段街などです。このランキングから、群馬県に宿泊旅行されるお客さまは、温泉地で宿泊し、その周辺を訪ねる、というのが一般的な行動パターンだと推測できます。
実は、歴史、グルメ、文化はもちろん何気ない自然や日常も人気
一方、先日放送されたNHKの番組内(3)で、日本を海外に紹介するサイト・ジャパンガイド(群馬県に本社があります)の編集者である、フランク・ウォルターさんは、外国人は何を求めて日本へ来るのかについて言及していて、
・オリエンタル(神社仏閣・古民家)
・デリシャス(ラーメン・居酒屋・屋台)
・ネイチャー(自然・里山)
・リアル(日常の暮らし・地元の人)
・クール(歌舞伎町・秋葉原・アニメ)
などを挙げています。
上信越高原国立公園や尾瀬国立公園など三つの国立公園を擁し、昭和から連綿と続いている生活スタイルを残した町が多い群馬県は、ネイチャーとリアルの宝庫。
外国人旅行客の求めるコンテンツはすでに十分に存在しているので、それらを伝えるバイリンガルのネイチャーガイドやタウンガイドの潜在的な需要も高いと言えそうです。
魅力が知られていないだけ、群馬の伸び代は無限にある!

ではなぜ、魅力的なコンテンツがすでに存在しているのに、お客さまはそのような行動を取らず、「温泉地で宿泊し、その周辺を観光する」に留まってしまっているのでしょう?
ビジネス書のベストセラー作家である村尾隆介氏は、その著書(4)の中で『多くの商品は、値段が高い・安いの前に「知られていないから売れていない」という事実があります』と述べています。
つまり、群馬県の魅力的コンテンツがまだ世の中に知られていないだけ。
もし知られたら、一気に需要が伸びる可能性がある、と言えます。
これを実現するには、群馬県や県の観光協会など公的機関の積極的なプロモーション対策が必要で、実際、インバウンド向けに色々な手法でプロモーションが始まっています。
一方、私たちのように、すでに群馬県内でバイリンガルのネイチャーガイドを行っている組織の果たす力も少なくありません。
実際に群馬を体験した方々が、トリップアドバイザーなど旅の口コミサイトに自身の体験をシェアすることで、リアルな群馬の印象が拡散されて行くはずです。
もうすでに、群馬でガイドをされている皆さん、これから群馬でガイドへの参入を検討されている皆さん、群馬が世界的なデスティネーションになることを夢見て、一緒に頑張りましょう!
<参考文献>
(1) 都道府県魅力度ランキング
(2) 観光庁 観光統計 2024年2月29日
(3) NHKクローズアップ現代
(4) 村尾隆介 営業部は今日で解散します

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