外国人旅行客は増え続け、そして地方へ!

コロナ禍により、国を超えた旅行は激減してしまいましたが、一転して2023年12月には訪日外国人客が270万人を超え、12月として過去最高を記録(日本政府観光局 ※1)するなど、順調にインバウンド需要が回復しています。
さらに、訪日外国人客数は2024年には年間で3300万人を超え、過去最高を更新すると予測されています※2。
観光関連産業にとっては、とても良いニュースである一方、京都や東京など従来から外国人旅行客に人気の観光地ではお客さまが増えすぎることによる弊害が問題となる「オーバーツーリズム」が起きています。
そこで、観光庁ではオーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージを立案し、地方部への誘客を推進しています※3。
また、インバウンド客の60%以上がリピーターであり、2度目以降の来日では、地方へ訪問する率が高くなっています※4。
つまり、訪日外国人客数はこれからも順調に増え、いままで、インバウンド需要の恩恵が少なかった地方部も急激にインバウンド客が増える可能性があると言えそうです。
旅行もモノより体験に向かう? 非日常から日常へ

みなさんは「モノ消費」から「コト消費」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
例えば、お金の使い方が、ショッピングから思い出づくりの体験へ変化するというイメージです。
そして、訪日旅行でもそのような傾向が出ていることがニッセイ基礎研究所のレポートに書かれています※5。
インバウンド客の60%以上がリピーターですので、最初の訪日では「非日常」を楽しみにしていたのが、徐々に「日常」の日本を楽しみたいと変わってくると思います。
つまり、「コト消費」+「日常」 = 私たち日本人が「普通」と思っている自然や街を楽しみたい、というニーズが発生しそうです。
実際、私たちにとって何気ない田園風景の中を自転車で巡るネイチャーガイド「里山エクスペリエンス」(岐阜県・飛騨古川市)はインバウンド客に大変な人気だそうです。
まだまだ日本に足りないバイリンガルのネイチャーガイド

このように、日本旅行のリピーターであるゲストたちが、日本の日常を体験したい・楽しみたいと、日本
の隅々まで訪れるようになる時代が遠からずやってくるのではと私は予想しています。
日本の地方はまだまだ外国語での案内は看板なども含め不十分です。
そんな地方でこそ彼らのニーズを満たすのに必要なのが「バイリンガルのネイチャーガイド」です。
日本の何気ない自然を彼らに丁寧に伝えることで、より一層日本のファンになっていただくことができます。
お客さまに喜んでいただきつつ、日本の重要な政策でもある「訪日外国人客の増加」にも貢献できる。
バイリンガルのネイチャーガイドは、そんな社会貢献的な仕事でもあります。
ぜひ、一緒にチャンレジしましょう!
参考文献
※1日本政府観光局 報道資料
https://www.jnto.go.jp/news/press/20240117_monthly.html
※2(株)JTB 2024年(1月~12月)の旅行動向見通し
https://www.jtbcorp.jp/jp/newsroom/2023/12/20_jtb_2024-annual-outlook.html
※3観光立国推進閣僚会議
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/kankorikkoku/kettei/siryou17.pdf
※4観光庁 令和元年訪日外国人消費動向調査
https://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/content/001350782.pdf
※5ニッセイ基礎研究所 訪日外国人消費の動向
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=75778?pno=3&site=nli
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